心理学カフェ 

脳科学、心理学に精通するカフェオーナーのブログ

ブランドの1つの解釈は【約束】かなと思う。

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ブランドの一つの解釈は=約束なんだと思います。

例えばあるカフェの店の入り口には、

【大人はゆっくり、子供は静かに】と、

優しい自体で書いてある。

これを見れば店がお客様と結んでいる約束=ブランドは、

「ゆっくり過ごせる時間を提供します」

「文化的な時間を過ごすのに相応なものを提供しているので、

安いものは扱ってません」と、

新規のお客でも入る前にわかる。

大勢で来店してワイワイしたいと思っていたお客さんや、

安く休憩したいお客さんなら、

「ここは違うから今日はファミレスに行こう」とか、

マックカフェで良いかな」になる。

店の雰囲気を壊すお客さまがに入店しないことで、

そのブランド=約束が好きで通っているお客は守られるし、

ワイワイしたかったお客さんも、

雰囲気を壊して白い目で見られることもなく、

安く休憩したかったお客さんも財布を気にせず、

今の状況にあった店で時間を過ごすはずです。

ちなみにファミレスやマックに、

ゆったりした文化的な時間をお客様は求めないのは、

「ワイワイしたり安く便利に過ごせる」

がブランド=約束だから。

どっちが良い悪いではく、

約束が明確だから使い分けできるってことね。

 

店や自分がブランド=約束を明確にしていない場合、

クレームになったりします。

例えば【あっさり系が自慢のラーメン】の店が、

看板に【美味しいラーメン】としか書いてなければ、

こってりラーメン好きな人が、

【美味しいラーメン】の看板を見て来店してし、

で、「薄い味のマズいラーメンだった」になってしまう。

こってりラーメン好きなお客も不幸だし、

あっさり系が好きな人にはすごく美味しい店かもしれないのに、

低評価になってしまう店も不幸です。

 

これはブラント=約束をキチンとしていない店の問題。

看板、SNS、店主の雰囲気など、

初めてのお客様にも、

ちゃんとブランド=約束を伝える行動が必要。

それもしないで、

「あの客達はわかってない!」

「レベル低い!」

みたいなことを言っている店があるとすれば、

それは約束を伝えない、伝えれない、

伝える行動や努力を怠っている店や店主にも問題があるんじゃないな。


以前、

アクセの展示を横浜で行った時、

周りの出展者は手芸センターの、

出来合いパーツを組み合わせアクセが多く、

価格帯は数百円〜2千円くらいだったのに対して、

僕のアクセは全行程を1人で手作りしていたので、

1万円〜4万円の価格帯でした。

足を止めてくれたお客様には、

僕の作るものが高いけどそれが当たり前な理由を、

言語や非言語を駆使して、

伝える行動をしたおかげで、

僕の売り上げは出展者の中でダントツでした。

単価高いですからね。

蕾が膨らみ始めた桜の枝を剣山に刺して、

水を張ったガラスの器の中心に置き、

黒い丸石に耐水の白マジックで屋号と僕の名前を書いて沈めて、

桜の周りに並べて沈めて、

金魚も泳がせて看板の代わりにしたのも、

「僕の作品は高くても当たり前」

と言うことを伝えるのに役に立ったと思います。

ちなみに周りは店の看板は、

百均の黒板やホワイトボードの看板が多かったですね。

僕が伝える努力も行動もせず、

「レベルの高いお客が来ないから売れない!」

みたいなことを言っていたら、

最高にカッコ悪いと思いません?

売れてなかったり、

合わないお客さんがたくさん来る時は、

ちゃんとブランド=約束を伝えているか?

を振り返るタイミングなんだろうなぁと思います。

ちなみに画像のアクセは僕の初期の作品で、

嵐の櫻井翔さんが身につけて雑誌に出てくれたものです(自慢)。

 

下は僕のHPです。
僕らの店のページにもここから行けます。
僕の電子書籍【資金ゼロでカフェをつくる方法】も、
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言葉の力のこと。【キリンの子 鳥居歌集】を読んで改めて思ったこと。

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真夜中、

仕事中に珍しくTVをつけたら、

【鳥居】さんという女性歌人(短歌を詠む人)の特集でした。

本の帯のまま紹介すると↓

「目の前で母の自殺、児童養護施設での虐待、

小学中退、ホームレス生活ーーーーー

拾った新聞で字を覚え、

短歌に出会って人生に居場所を見いだせた

天涯孤独のセーラー服歌人・鳥居」

 

言葉がイメージを想起して、

感情まで付いてくるのが人間です。

例えば僕の場合、

「以前、渋谷ゴールドラッシュで食べたハンバーグ美味しかったなぁ」

「鉄板が熱くてソースがジュウジュウしていて」

「牛100%のハンバーグを切ると、肉汁が溢れてきて」

の言葉で、

ハンバーグや店の内装の映像、

鉄板やナイフ・フォークの音、

切るときの触感覚まで思い出して、

まるで今食べているかのように、

唾まで出てくる。

ゴールドラッシュでハンバーグを食べたのは、

もう数年前なのに!なのです。

これは「脳にとってリアルな想像は今体験しているのと一緒」だからです。

 

何年前にフラれた経験があるとして、

フラれた時に流れていた曲や、

着ていた服などを見聞きして、

まさに今フラれたかのように、

切なくなったり肺が痛くなるのが人間です。

脳には時間の概念がありません。

 

歌集の中にこんな歌があります↓

 

花柄の籐籠いっぱい詰められたカラフルな薬飲み干した母

くちあけてごはんいれてものみこまず死を知らぬ子は死にゆくひとに

灰色の死体の母の枕にはまだ鮮やかな血の跡がある

 

体験していない僕でさえ、

その時の様子が浮かびます。

この歌を詠むために、

歌人が母親が自殺した瞬間をもう一度体験したのだろうと思うと、

なんとも言えない気持ちになります。

まさに言葉がイメージを想起させ、

感情まで連れてくる。

 

過去だけでなく、

まだ起きていない未来のことを想像して、

ゾッとしたり、

不安になったり、

楽しくなったりするのも、

言葉が連れてくるイメージの力。

それを21日間続けたら、

習慣になり性格になり運命になります

 

今日の言葉が未来のあなたを作る

とは釈迦の言葉ですが、

常に使う言葉、

自分の未来を語る言葉を、

望む未来から逆算して使わないとなぁ。

 

【キリンの子】は綺麗な言葉で、

歌人の過去を切り取っていて、

とてもお勧めな本です。

歌人の生い立ちと関係なく、

いい作品だなぁと思います。

CAFE LABORATORYの書架コーナーにそっと置いておくので、

気になった人は読んでみてくださいね。

 

最後に僕が良いなぁと感じた短歌を幾つか↓

 

駅前で眠る老人すぐ横にマクドナルドの温かいごみ

名づけられる「心的外傷」心ってどこにあるかもわからぬままで

 手を繋ぎ二人入った日の傘を母は私に残してくれた

 

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西野亮廣さんの【魔法のコンパス】を読んで良かったこと2選

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カフェのコンサルティングの仕事で、

僕が住む山形県米沢市から、

岩手県陸前高田までの電車での移動時(6時間(´Д` ))に、

読み物が欲しくて買った【魔法のコンパス】。

僕が芸能人の本を買うのはデーモン小暮閣下の、

【試験に出るぬらりひょん】以来です。

なぜこの本だったか?というと、

いつも読む僕好みの心理学、経営、自己啓発の本は、

「僕の行動は間違ってない」という、

安心は得られるけど、

刺激は少ないかも?と思ったことと、

西野さんが何かで「街を作る」と言っているのを見たからだ。

僕が陸前高田に呼ばれたのは、

単に良いカフェを作るためではなく、

【街づくりの起点になる面白いものが欲しい!】という、

国(僕は国のアドバイザーとして派遣されいる)の想いもあるだろうし、

僕も当然そうしたい。

ならば新しい視点を知っておくのは素敵なことだしね。

 

◇読了して良かったこと

1、【お金は信用の一部を数値化したもの】

この話が非常に良かった。

僕の周りのお金持ちは、

確かに先に信用を取りに行っているし、

この【信用】の面積が確かに広い。

僕はこれを漠然と【人柄=お金】と思っていたけど、

【お金=信用の面積】と考えると、

では僕がもっと信用を得るために「何をしたら良いか?」が明確になる。

僕には点が結構あるけど、

カフェ関連の点が多くて面積が狭いと気づかされた。

その他に離れた場所に後2つ点が必要だなぁ。

 

2、【お客さんの1日をコーディネイトできているか?】

なんばグランド花月歌舞伎座など、

連日満席の理由は、

ユニバーサルスタジオで遊んで、

たこ焼き食べて、

なんばグランド花月でお笑い見て、

お好み焼き食べて帰る

みたいにお客さんの1日の過ごし方をコーディネイトできているから。

いくらカフェに凄いコーヒーを扱っても、

1店だけが素晴らしくても、

わざわざ来店する動機には弱い。

我が店が良くなることは当然だけど、

街に全体に面白みがないと、

地元の人はもとより、

市外県外から人が来るのは難しい。

「カフェなのになんで街って言ってんの?」と言われるけど、

僕らのカフェがもっと良くなるためにも、

街という全体を考えて動く必要があるなぁと、

改めて感じたのでした。

 

 

いつかご本人と街の話でもしてみたいなぁ。

 

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今までと違う人や情報が、今までと違う自分に引っ張ってくれる

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1Fに新しい店が入ることになり、

また僕の彫金工房は引っ越しをしています。

どんなに良いものでも、

変わって欲しくなくても変化していくのは、

普遍の真理なんでしょうね。

僕のやりたいことも、

【自分の好きなことで、人の役にたつことをする】という、

遠くのゴールは相変わらず変わりませんが、

その表現方法や職種は

彫金→カフェと変わってきて、

(どっちもやめないけどね)

最近は講演と力を入れていこうと思っています。

不思議とそう決めると、

お話しが来るもので、

1月、2月と遠方で講演やカフェ作りのお手伝いのお話しが数件きています。

RAS(脳の機能で脳に届ける情報を選択しているところ)の機能なんだろうけど、

大きく変わる時って、

今までと全く違う人や情報に出会って、

突然引っ張り上げられる感じで、

目標が叶ったり上手く行ったりします。

昨夜久しぶりにその感覚があった。

現状の人間関係や情報では今の状態延々と続くだけ。

変わる時って、

今の自分にない【逸脱した何か】の影響が毎回ある。

LABOを作った時みたいな、

挑戦を続ける時期がまた来たみたいです。

 

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良い店が街にあることが、住む人のプライドになる

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良い店が自分の街にあることって、

住む人のプライドにもなってしまうと思うんです。

例えば僕がもし栃木の黒磯に住んでいれば、

SHOZO COFFEEが自分の街にあること誇りを持っていると思うんです。

普段使いはもちろん、

帰省した旧友や、

遠方から遊びに来た友人を連れて行って、

で「良い店がある街だね」って言われて、

自分のことみたいに嬉しくなっちゃう。

 

僕らの店CAFE LABORATORYは、

街をもっと面白くする起点として作った店です。

店が出来て5年で、

人が歩いていなかった中央3丁目に、

店も増えて、

良い変化が出来てきていると思います。

が、

まだまだ過ぎます。

 

LABOもIXTLANも僕自身も、

住む人のプライドになるくらいの店になるために、

今年はもっと様々なことに挑戦していきます。

 

今年もよろしくお願いいたします。

海外留学して大変だったこと、良かったこと3選(良かったこと編)

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大変だったこと3選は前回のブログで⬇︎

海外留学して大変だったこと、良かったこと3選 - 資金ゼロでカフェをつくる男

 

海外留学(アメリカテキサス州)で良かったことは、

結構大変だったことと紙一重だったりします。

 

良かったこと1【苦手を克服できた】

このことは何回かブログに書いてますが、

僕は人前で喋ることが超絶苦手で嫌いだったのです。

なので必修科目の【スピーチ】から長いこと逃げていました。

しかし逃げ続けるわけにもいかず、

3年の時に仕方なく授業をとったのです。

予想通り毎回大恥をかきながらの授業だったのですが、

僕が「恥をかいた」と思っていたのは単なる自意識過剰で、

ネイティブスピーカーで喋れる子たちでさえも、

毎回スピーチは「恥をかいた」と思っているに気づきました。

僕の英語がおかしいのは、

クラスメイトからすれば「ネイティブじゃないから当たり前」だし、

人は基本的に自分に興味があるので、

あまり他人の話は興味がないことにも、

同時期にとった心理学で知ったこともあり、

僕は人前で喋ることに期待しなくなった。

クラスメイトのアメリカ人に

「君は日本人だから英語が不思議で面白いから羨ましい」って言われたこともあり、

弱点は捉え方で個性になり得ることも知れた。

おかげで僕なりに上手く喋れるようになり、

人前は全然緊張しなくなりました。

僕が人前が苦手だったのは、

コミニュケーションが好きで成果を期待していたから、

失望したくなくて避けていることにも気がつけたのは良かったです。

 

良かったこと2【見識が広がった】

色々な国から生徒が来ているので、

文化も行動も全然違います。

クラスメイトの年齢も16歳もいれば63歳いたり、

(少なくとも大学は先輩後輩の概念は無かった)

ゲイもバイセクシャルもいれば、

ガチガチのクリスチャンもいるし、

世界は多様で様々な人や、考えがあって当たり前になります。

年齢や所属(会社、学校)や人種もまちまちなので、

単純に自分にとって【良いヤツか?悪いヤツか?】で判断するようになります。

属性や肩書きで判断しなくなったのは良かったなぁと思っています。

 

良かったこと3【住むところ、食べるもある幸せに気づいた】

3年ほど住所不定でふわふわ生きていたので、

寝るところやご飯があることが、

まさに【有り難い】のだと気づかされました。

有るのが難しいとは良く言ったものです。

毎日ご飯があって、

雨風が凌げるなんて素晴らしい!って常に思います。

 

楽なことは思い出に残らないもんですね。

大変だったことが良かったことに結果なっている気もします。

やめなかったことで、

【逃げなかった記憶】ができたことも収穫でした。

 

まとめると、

留学って大変だからこそ楽しいですよ。

 

 

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海外留学して大変だったこと、良かったこと3選

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僕はアメリカはテキサス州の大学に留学していましたが、

仲間に恵まれていたおかげで卒業出来たものの、

今思えば「良く辞めなかったなぁ」としみじみ思います。

僕の留学期間は1993〜1998年で、

日本とのやりとりは週1の国際電話と、

手紙(約1週間で日本に届く)と超アナログだったので、

ネット環境、スマホ、ノートPCやスカイプもある今とは、

全然環境が違うので同じではないと思いますが、

ベースにある大変な部分は変わらないと思うので、

僕が留学で苦労した部分と、

良かったことなどを幾つか書いてみようと思います。

 

大変だったこと1【コミニュケーション】

「美術が安く習える!」ってだけで、

英語苦手なのにアメリカに行ってしまった僕は、

授業もリサーチペーパーも英語なので、

最初はさっぱりわかりませんでした。

宿題が出たことすらわからない事もザラです。

3ヶ月もいれば、

誰でも日常英語はなんとかなるようになりますが、

語彙の面白さを使った、

深いコミニュケーションが僕には出来なかったので、

英語だと無口な人格になってましたね。

脳神経ネットワークも日本語と違う所に形成されるので、

日本語のときと性格も変わります。

 

大変だったこと2【食事】

日本とくらべるとどうしてもね。

寮のご飯もシリアル、アイスを乗せたホットケーキが主食で出ちゃう。

コーンドック(アメリカンドック)2本がディナーとかザラです。

両親が卒業前に一度だけテキサスに来たのですが、

ちょっと良いレストランに連れていったけど、

全体的なクオリティの低さに驚いてました。

すき焼き、焼肉をしようにも、

薄切りの肉が売ってないので、

車で30分離れた街の韓国食材店に買いにいってましたね。

ハンバーガー、テックスメックスは美味しいものもありました。

アメリカでご飯に困ったら、

インドカレー屋、中華料理は安パイです。

インド人のカレー屋は世界中どこでもそこそこ美味しい気がする。

 

大変だったこと3【ずっと旅してるような不安定感】

留学先を探してくれたり、

定期的に面倒をみてくれたりする、

留学斡旋業者を通さず普通に留学した僕には、

面倒を見てくる大人もいないし、

保険すら入っていないし、

(今はそんなこと出来ない気もしますが、

アメリカは医療費が高額なので、

僕はどんなに体調が悪くても医者には行けなかった)

ソーシャルセキュリティーナンバーもないし(マイナンバーみたいなもの)

もし殺されても【誰でもない】状態でした。

非日常は帰る場所があるから楽しいのであって、

毎日が非日常は、

漠然とした不安や不安定感がずっと付きまといます。

日本人留学生の8割が卒業せず辞めるのは、

距離的に「いつでも家に帰れる」という安心感がないからかも。

でも今はネットが発達したので、

かなり状況は違うとは思います。

 

長くなったので良かったこと3選は次のブログで。

 

下は僕のHPです。

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