心理学カフェ 

脳科学、心理学に精通するカフェオーナーのブログ

友人Nが教えてくれた【人生の変わらないルール】

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僕が25歳のときに初めて【変わらない人生のルール】を確信した出来事。
ブログの下に電子書籍に書いたその行を載せました。

16年たった今でも、
僕の大切な指針になっています。
講演の時も、
なるべくこの話をしています。

そのことを忘れないように。
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21.【友人が教えてくれたこと】


高校生のときからの友人N君。
Nは勉強、スポーツ、ゲームなど、
なんでも人より上手く出来て、
なにかにつけ自然と中心になるヤツでした。
休み時間に俯瞰でクラスを見ていると、
Nを含む、
人気のある3人を中心にクラスメイトが集まっているのが良くわかります。
僕も彼らのことが好きなので、
当然その輪に入る1人になっていたわけですが、
僕もこんなふうに、
人が集まってくる人になれたら良いなと思って高校時代を過ごしていました。
しかし、そんな人に成れないまま僕の高校生活は終わり、
僕はアメリカの大学、Nは隣県の大学に進学。
大学在学中も、就職した後も、年に1度はNと会って飲んだり遊んだりしていました。

Nは就職先で出会った女性とお付き合いしていて、
結婚することになったんだと彼女を紹介してもらいました。
そしてNは近々家業を継ぐ為に実家に戻り、
その女性と結婚することになっていました。

 

しかしNは結婚をまじかに控えた25歳の3月に交通事故で死にました。

 

僕も通夜、火葬、葬式に参列させてもらいました。
葬儀で使う遺影が、
なぜか凄くピンぼけした粒子の粗い写真で、
みんな「なんであんな写真なんだろう?」と話していました。
葬儀が終わったあと、
Nのお母さんが、仲が良かった友人数人を家に招いてくれました。
通されたリビングのテーブルには高校、大学時代を中心に、
写真がたくさん置いてあって、
「みんな映っていると思うから、持って行って欲しい」とのことでした。
どうせならNと一緒に映っている写真をもらおうと思うのですが、
肝心のNは写真に殆ど映っておらず、
僕が「お母さん、Nが殆ど映ってないですね」と訪ねると、
お母さんが、
「Nは何処に行っても撮ってばっかりでね。あまり映ってないのよ。
遺影の写真も変だったでしょ?
最近の写真がなくて、会社の集合写真を引き延ばしてもらったの」

その言葉を聞いたとき、
Nと会ってからの様々な思い出がフラッシュバックして、
Nは昔からみんなが嫌がるような仕事を、
率先してやってくれていたことに気がつきました。
そして僕は初めて煩悩の大小という概念に気づかされました。
Nは全てにおいてクラスが楽しくないと、
その中にいる自分が楽しくない、
だから【自分を含むクラスを楽しくする】という、
大きな煩悩で行動していました。

僕はと言えば、
自分が目立ちたい、モテたいなど、
自分のことしか考えてい小さな煩悩で生きてきたと思います。
僕は友人を失った悲しみもそうですが、
同い年なのに全く違う人生を生きているヤツがいることに、
自分が情けなくてたくさん泣きました。

【煩悩を大きく】

Nの死で気がついたこのことは、
今も僕の大事な人生の指針になっています。

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