心理学カフェ 

脳科学、心理学に精通するカフェオーナーのブログ

他人の態度、言葉の意味は永遠に解らない。だからそれに捕われるのは時間と心がもったいない。

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3店舗カフェ経営、彫金師、セミナー講師、執筆が主な仕事の完戸です。

 

講演などで質問を受けていると、

職場の人間関係に関することが結構多いです。

でも8割は杞憂なんですよ。

 

例えば、

職場に出勤して、

上司に「おはようございます」と言ったのに、

返事が返って来ないし、

難しい顔をしているとして、

『あ”ー何か私昨日悪いことしたっけ!?』

と考えたりする訳です。

でも実際は、

上司は出勤前にウンコを踏んでしまって、

それを靴のソールからどう取ろうか?

におってないか?を気にしていたため、

ただ単純に聞こえていなくて、

難しい顔をしていただけかも知れない。

 

何か上司から指導をしてもらっている最中に、

「もういいから!私がかわりにやります」と言われたとして、

『あ”ー私の覚えが悪いから怒っているかも』と、

考えたりするかもしれないけど、

実際は「作業例を見て憶えてもらおう」とか、

「ちょっとトイレ行きたいから作業を早く終わらせたい!」

と考えていたりするのかもしれない。

 

言葉や態度は予測は出来るけど、

答えは相手がどんな人生を生きて来て、

今日どんな事があったのか?まで知らないと決して解らないもんです。

 

ちなみに僕らが考えている杞憂の96%は当たっていない。

心理学者のアーニー J.ゼリンスキーは、心配に関して次のような研究結果を発表しています。


(1)心配の40%は、「決して起こらないこと」であり、

(2)心配の30%は、「すでに起こってしまったこと」であり、

(3)心配の22%は、「取るに足りないこと」であり、

(4)心配の4%は、「私たちの力ではどうにもできないこと」であり、

(5)心配の4%は、「私たちが変えることのできること」である。

研究結果によれば、有益な心配は、(5)の4%だけです。

 

なるほど。

 

だからと言ってすべてを前向きに捉えなくても良いとは思いますが、

答えの出ない心配をするのは、

時間や心がもったいない。

それでも相手の態度や言葉の意味が気になりすぎる時は、

「素直に聞く」のが一番の近道。

ちなみに僕の場合、

何か自分に不都合な態度や言葉に出会ったときには、

「ウンコ我慢しているんだろうなぁ、大変だなぁ」

と思うことにしています。

 

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