心理学カフェ 

脳科学、心理学に精通するカフェオーナーのブログ

あなたが変わろうとすると、脚を引っ張る人があらわれるのは自然現象

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3店舗のカフェ経営、講演業、執筆業、彫金師の完戸です。

 

ここ4日間、

「空きビルをなんとかしたい」「お店を出したい」

など連続して相談事がありました。

その中で必ず出て来るのが

「親が大反対」「友人が大反対」「みんなが無理って言う」

などの「反対された!」という悩み。

でもこれは絶対におきる自然現象なんで、

しばらく避けては通れないです。

そして脚を引っ張る人にも悪気は無いんです。

 

人は平均すると21日間で【習慣】が出来ると言われています。

人も生物なので【生きれている】と言うことが、

本能レベルでとても大事なので、

どんなに良い変化でも、

昨日まで生きれていた習慣を変えるのが怖いと思ってしまいます。

寒くなれば自動で体を震えさせて体温を上げる、

暑くなれば自動で汗をかかせて体温を下げるのは、

昨日までの生きれていた【いつもの体温】を続けたい脳の機能(恒常性の維持)です。

例えば不登校の子が本気で学校に行きたいと思っていても、

学校に21日間行かないで生きれれば、

生物としてはそれが正解になってしまう。

「今日こそ学校に行こう!」思って玄関を出ようとすると、

生きれている習慣や環境が変ってしまうのが怖い脳が、

腹痛などを起こして学校に行かなくさせてしまいます。

これも昨日までの生きれていた習慣を続けたい脳の機能です。

 

それでも自分がどうしてもやってみたいことなら、

変わって行けるのが人なんです。

が、

あなたが変わると困る人達がいるわけです。

それが家族や近しい友人達。

例えば昨日まで派遣で製造業をしていたあなたが、

「カフェを作って独立する」と宣言すると、

家族や友人にとっては

「製造業をしているあなた」が21日間以上生きれていた環境なので、

変化がどんなに良いものでも【怖い】と脳が思ってしまいます。

なので、

ありとあらゆる「カフェをしないで!」という行動を自動で取らせます。

悪気はなくてもね。

これを【Creative avoidance 創造的回避】といいます。

脳は習慣や環境を変えないために、

ありとあらゆる創造的な言い訳や悪いことを思いつきます。

これはあなたにも起きるけど、

あなたは近しい人の環境でもあるので、

変わろうとすると必ず【やめて!】って言う人がいるのは、

生物の機能上、脳の構造上しょうがないことなんです。

でもこれは本能なので、

それに従って生きるのは動物と同じ。

人間は他の動物と違って、

自分で考える事が出来る脳=大脳皮質が異常に発達しているので、

恒常性の維持を超えて行けます。

やりたいことがやれない理由がたくさん浮かんだら、

「脳の機能=創造的回避が起きている」と解ればコントロールできます。

家族友人から脚を引っ張られても、

「悪気はないんだし、環境が変わると怖いのは生物だからしょうがない」

と解っていれば、

むやみに影響を受けなくてすみます。

 

自分も無意識に近しい人の脚を引っ張ってしまうことあるので、

それもご注意。

 

なんにせよ、

他人の意見に従う人生が良いのか、

自分の人生を生きるのが良いのかを考えたら、

答えは後者だと僕は思います。

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